- 準備すべきなのは最初の1週間であって、中国で出会いうるあらゆる場面ではありません。
- 初心者は、ピンイン、声調、数字、教室で使う言葉、そして役立つ少数のフレーズを押さえるのが最も効果的です。経験のある学習者は、頭にある知識を実際に話せる力に変えることに集中しましょう。
- 入国書類、宿泊先の登録、支払い、スマートフォンの通信、薬、保険は、出発前に準備しておきましょう。毎日使う予定の手段には、バックアップも用意してください。
- 到着したら、毎日1つ実生活の課題を選んで中国語で試し、うまくいかなかった点は授業に持ち帰りましょう。
中国での中国語イマージョンプログラムに向けた準備は、4つのことに集約されます。授業に参加できるだけの言語の土台を作ること、避けられる移動の手間を減らすこと、先生に伝えやすい目標を持つこと、そして授業外で中国語をどう使うか計画することです。
流暢な状態で来る必要はありません。ただし、使えるスマートフォン、支払い手段、必要な書類、必須の薬、そして分からないときにも会話に食らいついていける程度の中国語は必要です。以下のチェックリストと30日プランは、体系的なイマージョンプログラムのために中国へ来る学習者向けに作られており、桂林へ向けて準備するCLIの学生も対象です。
- 出発前の1か月間は、毎日約20分、リスニングとスピーキングに取り組みましょう。
- パスポート、入国書類、宿泊先の詳細、保険、薬の持ち込み条件を確認しましょう。
- モバイル決済を設定し、カードと現金をバックアップとして用意し、到着後にどうやってネットにつなぐかを決めておきましょう。
- プログラム終了までに中国語でできるようになりたいことを3つ書き出しましょう。
中国語イマージョン準備チェックリスト
効果的な準備とは、的を絞ることです。中国での最初の数日間に、時間と気力を奪われそうなことに集中しましょう。
| 項目 | 出発前に済ませておくこと | 準備完了の目安 |
|---|---|---|
| 言語 | 発音を復習し、自己紹介を用意して、最初の1週間によくある場面を声に出して練習します。 | 聞き取れない単語があっても、簡単なやり取りを続けられます。 |
| 書類 | パスポートの有効期限、入国書類、プログラムの確認書、滞在先の住所、保険、緊急連絡先を確認します。 | 古いメッセージを探し回らなくても、必要な情報をすぐに見せられます。 |
| 支払いと携帯電話 | 可能ならモバイル決済を設定し、予備のカードと現金を持ち、到着後にどうやってネットにつなぐかを決めておきます。 | 初日から、プログラム先へ向かい、道を調べ、食事や交通の支払いができます。 |
| 健康 | 必須の薬、処方箋のコピー、保険情報、アレルギーや健康上の注意点を書いたメモを荷物に入れましょう。 | いつものケアを続けるために、慣れない製品をすぐ探す必要がありません。 |
| 学習計画 | 実用的な目標を決め、訂正された点、新しいフレーズ、日常生活で出た疑問を1か所に記録できるようにします。 | 先生にあなたの必要なことが伝わり、役立つ表現が散らばったメモに埋もれることもありません。 |
まだ留学先を迷っていますか?
CLIのイマージョンプログラムには、週20時間のマンツーマン中国語レッスン、3人の専任教師、住居、到着時のサポート、そして桂林で毎日中国語を使える機会が含まれています。
準備の目的
準備をしても、戸惑いがなくなるわけではありません。戸惑いにうまく対処する力がつくのです。レストランの店員さんが教科書とは違う答え方をしたとき、聞き返せるだけの言葉と、聞き続ける自信、そして後でそのやり取りを先生に持ち込めるノートの仕組みがあれば安心です。
出発前に、関連のない単語を何百も暗記したり、文法項目をすべてマスターしたりしようとしないでください。まずは、直面しそうな場面を準備しましょう。先生に会う、自分の部屋を見つける、食事を注文する、支払う、聞き返す、食事の制限を説明する、中国語を学ぶ理由を話す、といった場面です。
学校やプログラムの形式をまだ比較している段階なら、まずCLIによる中国語イマージョンプログラムのガイドをご覧ください。この記事は、渡航の準備に入る次の段階向けです。
01 中国語イマージョン留学の前に何を学ぶか
今のレベルによって、重点を置くべきことは変わります。完全な初心者には、発音の仕組みとサバイバル表現が必要です。学び直しの人は、基本の文型を思い出す必要があるかもしれません。中級者には、長い単語リストよりも、リスニングと即興で話す練習が必要なことがよくあります。
| 現在のレベル | 渡航前学習の最適な使い方 | 今は後回しでよいこと |
|---|---|---|
| 完全な初心者 | ピンイン、基本の4つの声調、数字、あいさつ、教室で使う言葉、そして最初の1週間に関わる少数のフレーズを学びます。 | 音や文脈のない大量の漢字リスト。 |
| 学び直しの初級者 | 発音と基本の文型を立て直します。自己紹介、値段、道案内、注文、助けを求める表現を練習しましょう。 | 見て分かる内容なら、プレッシャーの中でも簡単に言えると思い込むこと。 |
| 初中級 | 毎日聞き、質問に声に出して答え、苦手な文法を復習し、用事や雑談で使う短いスクリプトを用意します。 | アプリを黙って復習するだけの学習。 |
| 中級 | 受け身で知っている語彙を使えるようにし、繰り返す発音の問題を見つけ、仕事、勉強、趣味、旅行の計画について話す表現を準備します。 | 分かることを、話せることと同じに数えてしまうこと。 |
| 上級者・継承語学習者 | フォーマルな話し方、専門語彙、長文を読む持久力、作文、アクセント矯正、難しい議論のテーマなど、精度を高める目標を選びます。 | すでに流暢に話せる、慣れたトピックだけにとどまること。 |
初心者の方へ:まず発音の仕組みを学びましょう
ピンインは、中国語(普通話)の発音を表すための標準的なローマ字表記です。聞いたことと、話す・入力する・調べることを結びつけてくれます。よく使う声母と韻母を覚えたら、英語のつづりのように読むのではなく、音声を使って練習しましょう。
声調も最初から意識しておく必要があります。到着前に完璧な声調を身につけておく必要はありませんが、4つの基本的な声調の型を知り、短い単語やフレーズをまねて練習しておきましょう。そうすれば、先生はゼロから教えるのではなく、あなたが作り始めた声調の土台を直すことができます。
基礎から学びたい方は、CLIのピンイン入門と、インタラクティブなピンイン表をご利用ください。
経験のある学習者の方へ:知っている中国語を使える形にする
本で読めば文の意味は分かっても、相手を前にすると口から出てこない学習者は少なくありません。出発前の1か月は、起こりそうな場面を想定して話してみましょう。自己紹介、仕事の説明、学習歴の紹介、食事の注文、追加の質問、週末の予定の話などです。
週に1~2回、自分の声を録音しましょう。聞き返して、ペースが落ちるところ、英語に切り替えてしまうところ、避けてしまう文を確認します。それが最初の先生に伝える役立つリストになります。
名前、出身地、仕事や学業、中国語の学習歴、中国に来る理由、そして中国語でやってみたいことを1つ入れましょう。未完成でも、下書きを初回の授業に持参してください。
02 30日間の準備プラン
最後の1か月は、1日20~30分が現実的な目標です。その大半をリスニングとスピーキングに充てるのが理想です。もっと増やすのは、今の習慣が安定してからにしましょう。
| 週 | 主な課題 | 成果物 |
|---|---|---|
| 1週目 | ピンインと声調を復習する。レベルに合った短い音声を毎日聞く。 | 自己紹介の録音と、質問したい発音の悩みのリスト。 |
| 2週目 | 最初の1週間に必要な場面を練習する:あいさつ、教室での質問、注文、支払い、値段、道案内、基本的な個人情報。 | 全文を読まなくてもできる短いロールプレイ5本。 |
| 3週目 | リスニングを増やす。簡単な質問に声に出して答え、役立つ文を話者のリズムで繰り返す。 | 読めば分かるが、まだ話すときには使えない単語のリスト。 |
| 4週目 | すぐに使いそうな表現だけを復習する。手続きや準備を終え、移動の最後の数日は勉強量を減らす。 | 3つの実用的な目標、初回授業用のメモ、最初の1週間用のコンパクトなフレーズ集。 |
シンプルな毎日のルーティン
- 5分間リスニング。教科書の音声、レベル別教材、または先生がすすめる短い録音を使います。
- 5分間スピーキング。文を繰り返す、質問に答える、1日の一部を中国語で語るなどをします。
- 5~10分間復習。フラッシュカードは、今必要で役立つ表現に絞りましょう。
- 課題を1つ準備する。中国で使いそうなフレーズを練習します。
CLIの中国語学習プランは、より幅広い学習習慣づくりに役立ちます。ただしこの最後の1か月は、話す中国語と最初の1週間の課題を優先しましょう。
最後の1か月によくある失敗
- 授業や日常生活と関係のない大量のフラッシュカードデッキを取り込む。
- 読むことばかりに時間を使い、声に出して答える練習をしない。
- 移動前の最後の週に夜遅くまで勉強する。
- 完璧な発音になるまで話すのを待つ。
- スマートフォン、支払い、書類を試さずに、言葉だけを準備する。
03 出発前に済ませておきたい中国の手続き・準備
中国の入国、決済、携帯電話、デジタル関連の制度は時とともに変わります。以下の内容はチェックリストとして使い、パスポート、プログラム、住居、銀行、医薬品、到着日に当てはまる最新の案内を必ずご確認ください。
CLIにお越しになる方は、保存しておいたコピーではなく、最新のイマージョンプログラム渡航前のToDoリストをご覧ください。到着に関する情報、教師チームに向けた「Chinese Story」、渡航前パケット、コミュニティ規範、SIMまたはeSIMの準備について載せています。
入国書類と到着情報
パスポート、必要なビザなどの入国関連書類、プログラムの確認書、中国語と英語で書いた住居の住所、保険の詳細、緊急連絡先、次の目的地への移動に関する情報をまとめて保管しましょう。デジタルコピーは普段の電話番号がなくてもアクセスできる場所に保存し、移動中に必要になりそうなものは紙のコピーも携帯してください。
入国規則は、国籍、居住地、渡航目的、滞在期間によって異なります。申請を担当する中国の大使館、領事館、ビザセンターの案内と、プログラムからの最新の指示に従ってください。異なるパスポートや旅程の人向けに書かれたビザのチェックリストを、そのまま当てはめるのは避けましょう。
臨時宿泊登記
ホテルでは通常、宿泊システムを通じて外国人宿泊者の登記が行われます。ホテル以外に滞在する場合、外国籍の方は一般に、到着から24時間以内に臨時宿泊登記を済ませる必要があります。学校、大家、住居提供者が代行してくれることもありますが、思い込まずに、誰が担当するのかを確認してください。
2026年3月20日現在、広西は、ホテル以外の宿泊についてオンライン登記を認める国家移民管理局の試行事業の対象に含まれています。窓口での登記も引き続き可能です。CLIの学生は、ご自身の住居に応じて案内される到着時の指示に従ってください。
決済、携帯電話サービス、インターネット接続
中国ではモバイル決済が広く使われています。海外からの訪問者は、対象となる外国発行の銀行カードをAlipayやWeChat Payに紐づけられますが、本人確認、銀行の承認、取引限度額、手数料、店舗の対応状況は異なる場合があります。状況に合うなら両方のアプリを設定し、予備として別のカードと現金も持っておきましょう。
到着後の最初の24時間、どのように通信手段を確保するか決めておきましょう。ローミング、eSIM、現地のSIM、空港のWi-Fi、プログラムのサポートなどが選択肢です。必要に応じてスマートフォンがSIMロック解除されていることと、認証メッセージを受信できることを確認してください。モバイルデータが使えない場合に備え、住居の住所とプログラムの連絡先をスクリーンショットで保存しておきましょう。
普段使っているサービスの中には、中国本土では利用できなかったり、不安定だったりするものがあります。出発前に、到着する学生にとって今どのメッセージ、地図、決済、辞書、交通系アプリがよく使えるか、プログラムに確認しましょう。銀行やアカウント認証に必要なものは、事前に動作を試してください。
医薬品、健康情報、保険
処方薬は、ラベルのついた元のパッケージのまま携帯してください。一般名が記載された処方箋のコピーを用意し、証明の手紙が必要かどうか医師に相談しましょう。規制薬物や向精神薬は規則がより厳しく、数量制限や証明書類が求められる場合があります。
必須の薬は機内持ち込みの手荷物に入れ、許可される範囲で余裕を持たせましょう。重いアレルギー、食事制限、持病がある場合は、英語と中国語の短いメモを用意してください。旅行保険や医療保険が中国でどこまで補償されるか、海外から保険会社に連絡する方法も確認しておきましょう。
出発の直前に、入国規則、決済の設定、携帯電話の選択肢、医薬品の制限、航空会社の要件、プログラムの到着案内をもう一度見直しましょう。スクリーンショットや古いフォーラムの投稿は、すぐに古くなってしまうことがあります。
電源と充電
中国本土の電圧は220V、周波数は50Hzです。コンセントはA型、C型、I型のプラグに対応していることがあります。スマートフォンやノートパソコンの充電器には100V〜240Vの両方に対応しているものも多いですが、各機器の入力表示を必ず確認してください。変換プラグ(アダプター)はプラグの形を変えるだけで、電圧は変換しません。
| 出発前に | メインの準備 | バックアップ |
|---|---|---|
| 書類 | パスポート、入国関連書類、プログラムと住居の詳細。 | 紙のコピーと、オフラインで見られるデジタルコピー。 |
| 支払い | 対応するカードを紐づけたAlipayまたはWeChat Pay。 | 2枚目のカード、現金、そして取引銀行の海外からの連絡方法。 |
| 通信 | ローミング、eSIM、現地SIMプラン、またはプログラム側が手配する方法。 | オフラインで見られるスクリーンショット、空港のWi-Fiプラン、印刷した連絡先。 |
| 健康 | 薬、処方箋、保険、健康に関するメモ。 | 予備のコピーと、持ち込みが認められる範囲での少し多めの薬。 |
| 充電 | 対応した充電器と、適切な変換プラグ。 | モバイルバッテリーと予備のケーブルは機内持ち込み手荷物に。 |
04 中国語イマージョンプログラムの持ち物
勉強、散策、天候、健康、そして最初の48時間に備えて荷造りしましょう。日用品の洗面用具や学用品は、桂林で簡単に買いそろえられます。医療上重要なもの、個人的なもの、サイズが合うことが大切なもの、代わりを見つけにくいものを優先してください。
機内持ち込み手荷物に入れておくもの
- パスポート、入国書類、住居の住所、プログラムの連絡先、保険の詳細。
- 必須の薬、処方箋、メガネやコンタクトレンズ用品、アレルギーに関する情報。
- スマートフォン、充電器、変換プラグ、モバイルバッテリー、ヘッドホン、予備の充電ケーブル。
- 預け荷物が遅れて届いた場合に備えて、着替え一式と基本的な洗面用具。
- 予備の支払い手段と、到着時に必要な分の現金。
学習用品と衣類
| カテゴリー | あると便利なもの | 持っていく理由 |
|---|---|---|
| 学習 | ノート1冊、書きやすいペン、ヘッドホン、指定されたテキストやリーダー。 | 複数のノートアプリや冊子を使い分けるより、シンプルな方法のほうが続けやすいからです。 |
| 衣類 | 季節に合った重ね着できる服、雨具、歩きやすい靴、運動をするならスポーツウェア。 | 授業や日々の用事でよく歩き、屋内外の環境の変化も大きいからです。 |
| パーソナルケア | 特殊なトイレタリー用品、使い慣れた生理用品、アレルギー対応のスキンケア用品、サイズが限られるもの。 | 一般的な製品は手に入りますが、普段使っているブランドや成分のものがあるとは限りません。 |
| 健康 | 処方薬、予備のメガネ、歯科用リテーナー、持ち込みが認められている範囲で使い慣れた市販薬を少量。 | 健康に欠かせないものを現地で買い直すには時間がかかり、受診の予約が必要になることもあります。 |
| 安心できるもの | お茶、お気に入りのペン、小さな写真など、かさばらないものを1、2点。 | 見慣れたものがあると、最初の数日の落ち着かない気持ちが和らぎます。 |
持っていかなくてよいもの
普通のノートや基本的な洗面用具、重複する電子機器、大量のお菓子でバッグをいっぱいにするのは避けましょう。プログラム中に増える荷物の余裕も残しておいてください。一方、靴、特殊な健康用品、処方薬、手に入りにくいサイズの衣類は、慎重に考えて持っていきましょう。
プログラムの期間に合わせてリストを調整する
1~2週間なら、到着直後の準備と少数の学習目標を優先しましょう。2~3か月なら、洗濯、運動、ノートの保存方法、薬を切らさない準備まで考えておきます。半年や1年なら、季節ごとの衣類、機器の信頼性、予備のメガネ、長期の保険、薬の補充の現実的な計画も加えましょう。
05 先生が活用できる目標を伝える
「流暢になりたい」だけでは、先生は明日何を練習すればよいか分かりません。役に立つ目標とは、中国語でできるようになりたいことを、目に見える形で具体的に表したものです。
| 大まかな目標 | 具体的な目標 | 先生ができること |
|---|---|---|
| もっと上手に話したい | レストランやタクシー、簡単な雑談を、英語に切り替えずにこなす。 | 日常の場面に沿って、ロールプレイやリスニング練習、訂正を組み立てる。 |
| 発音を改善したい | よく使う2音節の単語や、つなげたフレーズで声調をより明確にする。 | 訂正する点を絞り、繰り返される間違いを記録する。 |
| 語彙を増やしたい | 医療の仕事について話し、自然な質問を返せるようにする。 | 学習者の実際のニーズに合った語彙、質問、場面を選ぶ。 |
| HSKに備えたい | HSK 3の対策をしながら、とっさのリスニングと会話力も伸ばす。 | 試験対策とコミュニケーション練習のバランスを取る。 |
| 中国語を読めるようになりたい | よくある看板やメニュー、メッセージ、短い段階別読み物を読む。 | すぐに役立ち、難易度も合った教材を選ぶ。 |
オリエンテーションや最初のレッスンの前に、次の内容を短くまとめておきましょう。
- 中国語を学んだ期間と、使ってきた教材
- いちばん楽に感じることと、いちばん難しく感じること
- 中国語が必要な理由
- プログラム終了までにやりたいこと3つ
- 話している最中に頻繁に訂正してほしいか、話し終えてからまとめて振り返りたいか
このような機能面の目標は、よく「can-do」記述と呼ばれます。試験も計画に含まれる場合は、CLIのHSKの解説とHSKレベルの解説が役立ちますが、日常のコミュニケーションも目標から外さないようにしましょう。
06 最初の1週間を上手に使うには
最初の1週間は、無理なく続けられるリズムをつくる期間です。時差ぼけ、慣れない食事、オリエンテーション、新しい先生、絶え間なく聞こえてくる中国語のせいで、ふだんの用事がいつになく疲れるかもしれません。頑張りすぎて一気に詰め込むよりも、安定した習慣のほうが、今の本当のレベルをよく教えてくれます。
最初の48時間
- 基本を整える。睡眠と食事をとり、機器を充電し、家族に連絡して、スマートフォンと支払いの設定を確認しましょう。
- 身の回りを把握する。教室、住まいの入口、近くの食事場所、そしてそれらを結ぶ道を確認しておきましょう。
- 到着後の手続きを済ませる。オリエンテーション、宿泊先の登録、現地のスマートフォンや支払いの設定について、プログラムの案内に従いましょう。
- 中国語で小さなことを一つ試す。水を買う、スタッフにあいさつする、値段を聞く、一品注文するなどです。
無理なく続けられる毎日のリズム
- 授業の前に、前日に直された点を見直す。
- 授業以外で使うフレーズか用事を一つ選ぶ。
- わからなかったやりとりを一つ書き留める。
- その文や返答の言い方を、先生に正確に尋ねる。
- 食事、体を動かす時間、睡眠に十分な時間を残す。
疲れが出る時期に備える
よくわからない言葉に囲まれ続けるのは疲れるものです。自信のある大人でも、ちょっとした用事が自国にいるときより時間がかかると、いつになくためらいを感じることがあります。イマージョンの最初の数日には、よくある反応です。
必要になる前に、リフレッシュの方法を決めておきましょう。散歩、運動、静かな読書、時間を決めた家族との通話、夜の短い復習などが役立ちます。休むことでイマージョンの価値が下がるわけではありません。むしろ、翌日も中国語を使い続ける助けになります。
初心者は、具体的なルールのほうがうまくいくことが多いです。たとえば、食事の注文は中国語でする、スタッフには中国語であいさつする、毎日一つ追加の質問をする、翻訳アプリを開く前にまず試す、といったものです。上級者は、中国語だけで過ごす時間をもっと長く設定してもよいでしょう。
07 桂林での日常を練習に変える
日常生活は、授業とつなげることで役に立つようになります。次の5ステップを繰り返してみましょう。
- 準備する。必要になりそうな文や質問を復習します。
- 試す。レストラン、市場、タクシー、薬局、アクティビティ、会話の中で使ってみます。
- 気づく。聞き取れなかったことや言えなかったことを書き留めます。
- 尋ねる。その場面をそのまま先生に伝えて質問します。
- 繰り返す。直してもらった点を踏まえて、もう一度挑戦します。
このようなタスク練習をすると、見ればわかる言葉と、実際に使える言葉との差が見えてきます。この差は失敗の印ではなく、役に立つ手がかりです。
| タスク | 出かける前の準備 | 授業での質問 |
|---|---|---|
| 桂林米粉を注文する | 我要一碗桂林米粉。 |
量や辛さ、トッピングはどう尋ねればよいですか。 |
| 果物を買う | 这个多少钱? |
売り手は、単位や数の表現を自然にどう使いますか。 |
| タクシーや配車アプリを利用する | 麻烦送我到这个地址。 |
乗車場所の確認や、曲がる場所の確認はどうすればよいですか。 |
| アクティビティに参加する | 这个活动几点开始? |
誰が行くのか、何を持っていけばよいのかは、どう尋ねればよいですか。 |
| 会話を続ける | 你来桂林多久了? |
相手の答えのあと、どんな追加の質問が自然ですか。 |
毎日、中国語で小さなことを一つ済ませましょう。目新しさより、繰り返しが大切です。同じ朝食を3回注文するほうが、使わないフレーズを10個集めるより多くのことを学べます。
08 中国語を避けずにテクノロジーを使う
手続き面の手間を減らすツールは準備しておき、そのうえで、いつポケットにしまっておくかを決めましょう。
- 辞書:手書き入力、音声、例文があり、できればオフラインでも使えるものを選びましょう。
- 翻訳:安全のため、複雑な用件のため、そして自分で試したあとに意味を確認するために使いましょう。
- フラッシュカード: 今の授業や日常生活で出てきた単語を少しだけ復習しましょう。実用的な仕組みの作り方は、CLIによる中国語フラッシュカードのガイドで紹介しています。
- ノート: 先生からの訂正、実生活での疑問、もう一度試したいフレーズを、1か所にまとめましょう。
- 音声: 繰り返し使える短い録音を残しましょう。二度と聞き返さない大量のライブラリは不要です。
| 場面 | おすすめの行動 | 控えたい行動 |
|---|---|---|
| やり取りの最中 | まず中国語で話してみて、正確さが必要なときは保存しておいた住所や画像を使う。 | 話す前にすべての文を翻訳しようとする。 |
| やり取りのあと | 授業で聞くために、フレーズか質問を1つ保存する。 | 知らない単語をすべて単語帳に追加する。 |
| 復習のとき | 音、漢字、意味、例文を結びつける。 | ピンインと英語だけを復習する。 |
| 授業中 | 先生に文を直してもらい、その場面をロールプレイする。 | 機械翻訳を最終的な答えだと思い込む。 |
09 最初の1週間に役立つ中国語フレーズ
音声を聞きながら覚え、声に出して言ってみましょう。やり取りの一部が聞き取れなくても、会話に参加し続けることが目標です。
| 中国語 | ピンイン | 意味 |
|---|---|---|
| 你好 | こんにちは | |
| 谢谢 | ありがとうございます | |
| 不好意思 | すみません;ごめんなさい | |
| 我没听懂 | わかりませんでした。 | |
| 请再说一遍 | もう一度言ってください | |
| 请说慢一点 | もう少しゆっくり話してください | |
| 这个怎么说 | これは中国語で何と言う? | |
| 这个多少钱 | これはいくらですか? | |
| 我要一碗桂林米粉 | 桂林米粉を1杯ください。 | |
| 可以用现金吗 | 現金で支払えますか? | |
| 我对花生过敏 | ピーナッツアレルギーがあります。 | |
| 麻烦送我到这个地址 | この住所までお願いします。 |
10 中国語イマージョンの準備に関するよくある質問
イマージョンの前に、中国語はどのくらい身につけておくべきですか?
CLIは完全な初心者も受け入れていますが、他のプログラムには独自の入学条件があります。到着前に、ピンイン、声調の基本、数字、あいさつ、教室で使う言葉、最低限のサバイバルフレーズを学んでおきましょう。経験者や中級者は、新しい単語リストを覚えるより、聞く・話す練習に時間をかけてください。
最初はほとんど理解できなかったらどうすればいいですか?
会話を途切れさせないフレーズを使いましょう。「わかりませんでした」「もう一度言ってください」「もっとゆっくり話してください」などです。部分的にわかれば会話は続けられます。わからなかった部分は書き留めて、授業で質問しましょう。
中国に行く前にオンラインレッスンを受けたほうがいいですか?
ピンイン、声調、自己紹介、教室で使う言葉などを中心に、集中的なレッスンを数回受けると役立ちます。経験者は、プログラム開始前に、繰り返し出る話し方の課題を見つけるのにも活用できます。
どのアプリを準備すればいいですか?
決済、メッセージ、地図、交通、辞書、翻訳、ノートのツールを、現在中国で使えるものから選んで準備しましょう。使えるアプリは変わるため、プログラムの最新の出発前リストに従い、住所や連絡先はオフラインでも控えておいてください。
モバイル決済があっても、現金は持っていくべきですか?
はい。モバイル決済はスムーズに使えることもありますが、カードの連携、本人確認、通信環境、利用限度額、店舗ごとの対応などで問題が起きることがあります。予備のカードと、少額の現金を持ち歩きましょう。
英語はどのくらい使ってよいですか?
安全、健康、複雑な手続き、心のサポートが必要なときは、英語を使いましょう。普段の学習では、一日中英語を禁止しようとするより、中国語を優先する具体的な課題を作るのがおすすめです。
桂林の人の話し方は、教材と違って聞こえますか?
授業では標準的な普通話を中心に学びますが、日常生活では地域のなまりや地元特有の話し方に出会うこともあります。授業外で聞いた表現は、先生に意味を教えてもらいましょう。こうした違いも、実際の話し手を理解する学びの一部です。
帰国後も成果を保つにはどうすればいいですか?
中国を離れる前に、先生に簡単な継続プランを相談しましょう。週1回のスピーキングの予約、ちょっとしたリスニングの習慣、実際に体験した場面に関連する語彙を続けてください。
準備の目的は、最初の1週間を予定どおりにすることではなく、使える1週間にすることです。必要なものを整えて到着し、先生に具体的な目標を伝え、毎日の課題は確実に続けられる小さなものにしましょう。
CLIの桂林中国語イマージョンプログラムは、マンツーマンの授業と、毎日中国語を使える機会を組み合わせたプログラムです。桂林について詳しく知りたい方は、桂林での暮らしと留学のガイドをご覧ください。
11 主な参考資料
- Chinese Language Institute:イマージョンプログラムの詳細(授業の構成、教師、到着時のサポート、スケジュールなど)。 情報源を見る →
- Chinese Language Institute:イマージョンプログラム受講生向けの、現在の出発前の準備事項、到着時期、Chinese Story、オリエンテーション、SIMまたはeSIMの準備について。 情報源を見る →
- 中華人民共和国駐アメリカ合衆国大使館:ビザの種類と申請要件。このページは、米国での手続きを利用する申請者が対象です。 情報源を見る →
- 国家移民管理局:外国人の臨時宿泊登記に関する規定。 情報源を見る →
- 国家移民管理局:広西を含む、2026年3月のオンライン宿泊登記の試験運用。 情報源を見る →
- 中華人民共和国国務院:海外からの訪問者向け決済ガイド(モバイル決済、銀行カード、現金など)。 情報源を見る →
- 米国疾病予防管理センター(CDC):薬を持って海外へ渡航する際の注意(元のパッケージ、処方箋、一般名など)。 情報源を見る →
- 上海税関(International Services Shanghai掲載):個人使用の医薬品を中国に持ち込む際の規定(規制対象の医薬品を含む)。 情報源を見る →
- Electrical Safety First:中国の電圧、周波数、一般的なプラグの種類。 情報源を見る →
- NCSSFL-ACTFL Can-Do Statements:語学力を把握するための機能的な目標。 情報源を見る →
- British Council TeachingEnglish:タスク中心の学習、準備、フィードバック、そしてタスクをやり遂げる中で見えてくる言語面の課題について。 情報源を見る →

