今週のCLI Perspectivesブログは、CLI イマージョン・プログラムの受講生Cory Donovanさんによる寄稿です。Coryさんは中国語の予備知識がまったくない状態で、2012年1月に中国へ移り住みました。それにもかかわらず、CLIの教師たちは彼が驚くべきスピードで中国語を習得していると口をそろえます。その秘訣とは?ぜひ続きをお読みください!
言語学というスポーツ
コーリー・ドノヴァン(イマージョンプログラム受講生)
大学を卒業する時期は、不安でいっぱいになりがちです。「ちゃんとした」仕事を見つけること、実家に戻ること、気楽な日々の終わり。それらはもう恐れではなく現実です。大学を出て1年ちょっとがたったころ、私は新しいスキルを身につけたいと思いました。人として成長でき、将来の雇用主にも評価されやすくなるようなスキルです。
世界が日ごとにつながりを深めていることは、誰もが感じていると言っていいでしょう。そう考えて、外国語を学ぶことを目標にしました。すでに経営学の学士号を持っていたので、中国語(普通話)を学ぶのがよいと考えました。そこで2か月前、この言語の知識はまったくないまま、目標を叶えようと極東へ旅立ちました。

中国語学習の世界に飛び込むコーリー中国で人気のスポーツのひとつはバスケットボールなので、これまでの体験をバスケットボールにたとえて紹介したいと思います。ルールを知らない方は置いていかれてしまうかもしれませんし、たいていの方は混乱するかもしれません。それでも、最後まで読んでください。中国で中国語を学ぶとはどういうことか知りたい方にとって、伝わる大切なメッセージがあるからです。
人生の多くのことと同じで、使わなければ忘れてしまいます。高校2年(11th grade)で習った代数や三角法を覚えていますか?私も覚えていません。複雑な公式を日々使っていなければ、脳は「完全削除」のボタンを押してしまうからです。実際の5対5の試合に出る機会がないまま、バスケットボールを覚えようとする姿を想像してみてください。教室で中国語を学ぶのは、フリースローやレイアップの練習をするようなものです。時には退屈ですし、必ずやるべき練習でもあります。しかし、いちばん楽しく、そして最も上達するのは、実際に試合をすることなのです。
中国で暮らしていると、いつでも試合に参加するチャンスがあります。中国の人たちはとても親切で、外国人の中国語の練習に喜んで付き合ってくれますが、練習しやすい場所とそうでない場所があります。私が見つけた最適な場所のひとつは、話しかけても相手が物理的に逃げられない場所です。お気に入りはタクシーの中です。

もちろん、初心者の私の腕前はまだまだです。中国語で伝えようとしても、きょとんとされたり、大混乱になったりすることがよくあります。初めてタクシーの運転手さんに行き先を伝えようとしたときは、間違った場所に連れていかれました。シュートを放つ…そして…エアボール。
それでもめげませんでした。むしろもっと練習して、何より「ゲーム」を続けました。次にタクシーに乗ったとき、もう一本シュートを打ってみることにしました。あまり期待せずに運転手さんへ Ni jiating you ji ge ren?(「ご家族は何人ですか?」)と尋ねると、驚いたことに、ためらいなく San ge, wo you yi ge nü er(「3人です。娘が1人います」)と答えてくれたのです。しかも、ちゃんと聞き取れました。シュパッ、ネットだけを揺らす完璧なシュート。

「ゲーム」の調子は日によって違いますが、それは当然のこと。それでも練習してゲームに参加するほど、中国語は上達します。リズムに乗り始めた実感があり、フリーのシュートを何本か決め、ダンクを一つ二つ決めたような気分です。中国語学習は大変な努力が必要ですが、ゲームだと考えれば、とても楽しいものにもなります。明日は、桂林の地元の mi fen(桂林米粉)のお店で「ピックアップゲーム」に参加してみようと思います。

